TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が
「新しい大人文化を提案する街」をテーマとした
複合商業施設
『代官山T-SITE』を12月5日に開業しました。
代官山ヒルサイドテラスに隣接する3,630坪もの敷地には、
CCCの業態に加えて「T-SITE GARDEN」にダイニング、ペットサロン、
輸入雑貨&キッズサービス、カメラ店、自転車店、クリニック&エステ、
多目的スペースが散策しながらショッピングを楽しめるように
点在しています。
プロジェクトには、初期プロポーザルに80以上の建築家が参加し、
「T」をモチーフにしたデザインを外壁に採用した
クライン ダイサム アーキテクツが選ばれました。
尚、二次審査に勝ち残ったプレゼンテーションを一冊の本にまとめた
「11ARTS ー 代官山プロジェクトをめぐる、11建築家の提案」
が発刊されています。
T-SITEでは、TSUTAYAが「代官山 蔦屋書店」と命名され、
「森の中の図書館」をイメージして計画された
3棟の低層2階建て施設の1階部分に入居しています。
店内は全体に照度を低めに設定してランプシェードの柔らかな光で
寛ぎを演出しながら、ダークブラウンに染色されたオーク材を
天井や壁面に多用したシックなテイストでまとめられています。
3棟の建物はマガジンストリートと呼ばれる通路で緩やかに接合され
ガラス越しに見える建物間の植栽がリラックスさせてくれます。
従来の書店は効率を優先した本を売るための空間であるのに対して、
「代官山 蔦屋書店」は売り場をあえて3棟に分割。
全体にデザインテイストは一貫しているものの
各所の設えが差別化され、空間の移動が楽しめるような工夫を感じます。
例えばマガジンストリートは見通しが良好ですが・・・
本に四方向から囲まれる圧迫感さえ覚えるような
濃密なコーナーもあります。
文具コーナーは
RHODIAを使用した大胆なディスプレイが印象的です。
旅行関連本のコーナーにはトラベルカウンターが併設されており、
添乗員経験豊富なコンシェルジュがトラベルサポートを行うサービスも
用意されています。
蔦屋書店の一角にあるスターバックスは窓際席も心地良いのですが・・・
大型のベンチシートや二人掛けのテーブル席・・・
そしてソファー席と、その日の気分で選べるように
多様なシーティングが配置されています。
イートインコーナーのあるコンビニエンスストアもあります。
3棟の中央に建つ2号館の2階にあるラウンジ
「Anjin」
積み上げられた本でバーカウンターの腰をデザインしています。
3号館2階は音楽フロア
コンシェルジュカウンターの背面には
マニア垂涎のハイエンドオーディオが!
そして1号館2階の映像フロア
キッズ関連の映像コンテンツを配置したコーナーは
親子が楽しめるような設えが・・・
代官山に書店があれば
・・・と以前から切望していた私にとって、
オフィスから徒歩圏に蔦屋書店が開業した事を本当に嬉しく思うと共に、
TSUTAYAの原点ともいえる蔦屋書店が1983年に
大阪府枚方市にオープンした時、私も枚方市在住でしたので、
業態の進化に改めて刺激を受けました。
そして、徹底した顧客満足優先の姿勢を
私も見習うべきだと思いました・・・